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「あたりまえ。」そのようにほとんどの方がおっしゃります。

でも、あえて、このように書かせていただくには訳があります。

 室町時代から連綿と続く手業の表装作業。その殆どの行程で使用するのは、数種類の 刷毛と表装店自家製の麩糊です。


 特別に大掛かりな機械装置を使用するわけでなく、表具師の完全手作業で一つひとつ 仕立て上げていく表装作業、その出来栄えを上げるために一番大切なことは、やはり職 人の手の跡が「丁寧であること」なのです。

 古来より、その行程を一貫して守りつづけている京職人の表装の手業。今の行程も 室町時代の表装の仕方も、基本的に殆ど変わることはありません。
 それは、室町時代に考案された表装の方法が、数百年の時代を経た現在でもその目 的を達成するのに最良の方法といえるからです。


 国宝の絵画にしろ、重要文化財の書にしろ、札所の納経軸の仏表具のお仕立ても、 その行程は全く変わりないのです。

 一般に表装は書画を反物で飾って床の間に掛けて似合うようにすること・・・と思 われがちですが、もう一つ大切な使命があります。それは、書画を長期にわたって保 存可能な状態にし、次の仕立て替えの時(数十年後)まで可能な限りいためずに持た せることです。




▼掛け軸は正絹の反物を継ぎ足して仕立て上げていきます。
 掛け軸を飾る回りには、一般には正絹の反物(たんもの)を使用します。 正絹の反物(たんもの)は蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとれる糸で織り上 げた高級な織物です。この高級な反物を継ぎ足して一つの掛け軸が出来てい ます。


▼柄を合わせて反物を継ぐ。(これは着物の縫い合わせの場合も同じですよね。)
 下の2枚の写真は表装した掛け軸の裂地の継ぎ目(上部左右2箇所)のアップ 写真です。裂地の柄がきれいに合わせて継いであるのが、おわかりいただけますか?



▲掛け軸の左上部

▲掛け軸の右上部


下の2枚の写真は同じく表装した掛け軸の裂地の継ぎ目(下部左右2箇所)のアップ写真です。裂地の柄がきれいに 合わせて継いであります。



▲掛け軸の左下部

▲掛け軸の右下部



 このように裂地(きれじ)を使用するためには、ロスが沢山出てきます。でもあえて、弊店では このようにお仕立てを続けています。

 こうして仕立て上げた掛け軸は、反物の部分の柄が縦横に一直線に等間隔に綺麗に並び、床の間に お掛けいただいたとき、妥協を許さない仕立てのすばらしさをお伝えできるからなのです。

 札所0番でのお仕立ては、全てこの柄合わせを励行しています。どうぞこの上でもう一度それぞれのお仕立てを眺めてみてください。